カメラのISO感度がわかれば暗い場所で綺麗な写真を撮れます!
暗い部屋や夜の屋外で写真を撮ろうとすると急にシャッタースピードが遅くなって、ぶれた写真が撮れることってありませんか?
カメラに入ってくる光の量が少ないと、カメラが明るい写真を撮ろうとシャッタースピードを自動で長くするため、手振れの多い写真に仕上がってしまいます。
そんな時はカメラのISO感度を上げると手振れを抑えた写真を撮れますよ。
ISO(あいえすおー)感度とは
ISO感度とはカメラが光を電気信号に変換する際の増幅率のことです。カメラの内部に入った光はイメージセンサに当たり、電気信号に変換されて写真に残ります。ISO感度を大きくするとこの電気信号が大きくなるため、少ない光でも明るい写真を撮ることが出来ます。
ISO感度を上げると少ない光で明るい写真が撮影できるので、暗いところでも短いシャッタースピードで撮影できます。
ISO感度を上げると写真にノイズが出る
ISO感度を上げると手振れを抑えて、暗い所でも明るい写真を撮ることが出来ます。ですが、ISO感度を上げすぎるとデメリットもあります。
こちらはシャッタースピードが1/13秒、ISO3200で撮影した写真ですが、船の周辺がザラザラしています。ISO感度を上げると写真のようにノイズの載った写真になってしまいます。
ISO感度を設定する際にはノイズが発生しない写真になっているかを確認する必要があります。
暗い場所でもきれいな写真を撮る方法
ノイズが写真に載るのは嫌だという人は、ISO感度を下げてカメラを固定した状態で撮影するときれいな写真を撮れます。
カメラを固定するには次の方法があります。
台を使う
手ごろな段ボールなどの台があればカメラを固定して手振れを気にせずに撮影することが出来ます。しかし、撮りたい角度やベストな位置に台を動かすことが出来なければ綺麗な写真を撮ることはできません。
また、コンクリートなどのザラザラした面に直接置くとカメラに傷がつくので、嫌な人はハンカチを敷くなどで対策しましょう。
三脚を使う
暗い場所でもきれいな写真を撮るには三脚を使うと手振れのない写真を撮ることが出来ます。三脚は重すぎたり、持ち歩くのに邪魔になるというイメージを持つ人もいるかもしれませんが、最近のはアルミ製のコンパクトにしまうことのできる三脚もあります。
カメラのレンズからメンテナンス道具までカメラグッズを幅広く販売するHAKUBA製の三脚でも2000円くらいで購入することが出来ますし、アルミ製なら約800gと軽量です。綺麗な写真を撮りたいのであれば持っておいて損はありません。
画像編集ソフトを使う
奥の手ではありますが、画像編集ソフトを使うことでISO感度が高い状態で撮影した写真のノイズを減らすことが出来ます。
Photoshopがあればノイズ以外にも明るさの変更も簡単にできますが、最初のうちは画像編集ソフトに頼らずに純粋にカメラを楽しんでもらいたいと思っています。
ISO感度の目安
写真を撮るうえで覚えて欲しいのがISO感度の目安です。ISO感度は場所はもちろんですが、天候や影にも影響されるので自分で調整は必要ですが、おおよその目安さえ覚えておけば綺麗な写真をどんどん撮影できます。
昼間・・・100~200(オートでいけます)
屋内・・・800~1600
夜間・・・1600以上
ただしシャッタースピードや周りの光の影響を見ながら感度を変えていきましょう。
まとめ
・ISO感度を調整すると写真の明るさを増減できる
・ISO感度を上げすぎると写真にノイズがのる
・暗所でもきれいに撮るにはシャッタースピードを上げてカメラを固定した状態で撮影する
・ISOを設定しながら綺麗な写真を撮ろう
ISO感度の調整に慣れれば、夜でもきれいに撮影できますし、速く動く被写体に対して短いシャッタースピードで撮影できます。そろそろ紅葉のライトアップやイルミネーションの時期が近付いているので、ISOの練習にカメラを持って撮影に出ても良いですね。